研究課題/領域番号 |
16K10772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
吉野 篤緒 日本大学, 医学部, 教授 (50256848)
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研究分担者 |
荻野 暁義 日本大学, 医学部, 助教 (90459876)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳腫瘍 / 膠芽腫 / 抗腫瘍効果 / 核酸類緑体 / 細胞周期 / p53 / アポトーシス / temozolomide / 悪性神経膠腫 / 核酸アナログ / 核酸類縁体 / 癌 / 遺伝子 / 薬剤反応性 / 脳神経疾患 / 核酸 |
研究成果の概要 |
核酸類縁体であるribavirin(Rib)は、悪性神経膠腫細胞(7種類)において、容量依存的抗腫瘍効果を認めた(10 μMでも効果を示し臨床応用が期待)。機序として、DNA double-strand breaksを惹起し、細胞周期をG0/G1に誘導、さらにアポトーシスも誘導(p53、外因性・内因性ともに活性化)することによると考えられた。 また、TMZ単剤、TMZ+Ribの2剤、およびTMZ+Rib+IFN-βの3剤併用投与における比較検討では、TMZ感受性だけでなく耐性細胞においても、Ribの容量依存的な抗腫瘍効果を認めた。相乗的相互作用であり、アポトーシスの誘導が根底にあると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性神経膠腫(膠芽腫)における治療成績の改善は課題である。TMZが標準治療薬であるが満足すべきものではない。一方、核酸類縁体であるribavirin(Rib)は、抗ウィルス薬として報告され、抗腫瘍効果を示すという報告も散見されている。 本研究において、Ribはヒト悪性神経膠腫細胞株に対して、容量依存的に抗腫瘍効果を認めた。また、TMZ+Rib+IFN-βの3剤の組み合わせは、TMZ耐性細胞においても、Ribの容量依存的に抗腫瘍効果(相乗的相互作用)を認めた。また。膠芽腫に対して有効なレジメとして期待される結果であった。なお、医薬品に対するDrug Repositioningという側もある。
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