研究課題
基盤研究(C)
悪性グリオーマにおいて、PTPzetaの3つのアイソタイプのmRNAレベルが異状亢進していることを見出した。一方で、がん幹細胞のマーカーSox2のmRNA発現との相関も認められた。siRNAによるSox2ノックダウンによって、PTPzeta mRNA発現が抑制された。またPTPzetaのプロモーター領域へのSox2結合が確認された。以上、悪性グリオーマにおいてSox2がPTPzetaの発現を制御することが示唆された。
がんの発生原因として幾つかのプロテインキナーゼがその原因となっていることが明らかとなってきた。一方で、拮抗する機能をもつホスファターゼに関しては研究が遅れていた。本研究により我々は、悪性グリオーマの治療開発のための新たな分子標的を同定する目的で、プロテインホスファターゼ遺伝子の発現異常の有無をスクリーニングし、発現量が顕著に上昇してい分子の一つとしてPTPzetaを同定した。悪性グリオーマの新しい診断・治療法の開発が期待できる。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件)
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