研究課題/領域番号 |
16K10793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
花谷 亮典 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60304424)
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研究分担者 |
米澤 大 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (50550076)
細山 浩史 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (70593648)
有田 和徳 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90212646)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メチオニン / PET / てんかん原性領域 / 皮質形成異常 / 結節性硬化症 / メチオニンPET / 皮質形成異常症 / 薬剤抵抗性てんかん / ミクログリア / Methionine / 11C-Methionine PET / てんかん / 原性領域推定 / 難治性てんかん / メチオニン集積 |
研究成果の概要 |
結節性硬化症と限局性皮質形成異常症/片側巨脳症に伴う薬剤抵抗性てんかんにおいて、各約60%と90%で推定されるてんかん原性領域でメチオニン集積が亢進した。メチオニンの集積を伴わない結節性硬化症例では、他の検査を総合してもてんかん原性領域を同定できなかった。また、てんかん発作のない症例では病変部へのメチオニンの集積はなかった。メチオニンの集積を伴った難治症例は全例が切除術を受け、メチオニン集積部位を完全に切除できた例では術後2年目の時点で発作は消失ないしは著減した。切除された組織ではメチオニン非集積群に比して高集積群でIba-1陽性細胞が増加し、その全例で活性型マイクログリアの集積を伴った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発作間歇期のてんかん焦点同定法として、核医学検査による糖代謝や脳血流評価は有用なツールである。これらのトレーサーはてんかん原性領域を集積低下として呈する。正常組織と比べて元々糖代謝や脳血流が低下している結節性硬化症の大脳皮質結節のような病変では、複数の結節が存在する場合にいずれの病変も集積低下を示す。そのため、てんかん焦点同定における診断的意義は高いとは言えない。発作時脳血流SPECTはてんかん原性領域で高集積を呈するが、この検査を行うには多くの労力を要する。発作間歇期に集積亢進を示すメチオニンPETは、こうした複数病変を有する形成異常症におけるてんかん原性領域同定において有用性が非常に高い。
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