研究課題/領域番号 |
16K10797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
田村 健太郎 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (00423913)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | HFO / 術中脳波 / セボフルラン / 高周波振動 / 術中皮質脳波記録 / 脳神経疾患 / てんかん / てんかん外科 / 頭蓋内脳波 |
研究成果の概要 |
難治てんかんに対するてんかん焦点切除術において,てんかん焦点を同定するためには,頭蓋内脳波記録が必要なことが多いが,侵襲的であることから施行できないことがある.もし切除術中の脳波で焦点が正確に判断できれば,頭蓋内脳波がスキップできる.頭蓋内脳波記録での高周波振動が,てんかん焦点部位決定に有用である報告が多数あり,本研究では術中の高周波振動を測定し,てんかん性異常波を誘発する吸入麻酔薬セボフルランの影響を調査した.結果,頭蓋内脳波記録で決定されたてんかん焦点部位では,低いセボフルラン濃度で高周波振動の出現頻度が高いことが判明.この知見で,術中脳波によるてんかん焦点同定の可能性が示せたと考える.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治てんかんに対するてんかん焦点切除術において,てんかん焦点を同定するためには,頭蓋内脳波記録が必要なことが多いが,侵襲的であることから施行できないことがある.もし切除術中の脳波で焦点が正確に判断できれば,頭蓋内脳波がスキップできる.今回の結果から,手術中のセボフルラン麻酔下の高周波振動測定が,慢性頭蓋内脳波記録の代替となり得ることを示せたが,同時に濃度による影響を十分考慮する必要があることも判明した.この結果を発展させることで,頭蓋内脳波をスキップできる可能性があり,侵襲性が低く,より安全にてんかん外科治療を行うために意義のある成果であったと考える.
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