研究課題/領域番号 |
16K10798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
上野 育子 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 助教 (20468317)
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研究分担者 |
小笠原 邦昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00305989)
佐々木 真理 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (80205864)
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研究協力者 |
工藤 與亮
山下 典生
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳酸素摂取率 / 高磁場MRI / 血行力学的脳虚血 / 磁化率イメージング / MRI |
研究成果の概要 |
本研究では定量的磁化率マップ(QSM)を用いた脳酸素摂取率(OEF)の計測手法を開発し、その精度検証として7テスラ・3テスラMRIによるQSM-OEFを、血行力学的脳虚血患者のPET-OEFと比較し良好な相関を認めた。本手法を種々の研究へ適用し、7テスラQSM-OEFがCEA術後過灌流のリスクにある患者を検出可能であること、アセタゾラミド負荷5分後での7テスラQSM-OEF変化が血行力学的脳虚血患者における脳血行動態を把握可能であること、高分解能QSMを用いることによって高い精度でOEF算出可能であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRIを用いたOEF計測は、PETやSPECTに代わる第一選択の脳循環代謝検査となることが大いに期待される。また、ASL (arterial spin labeling)法による無侵襲脳血流計測と組み合わせることで、脳酸素代謝率の算出も可能となる。 本手法は無侵襲であり、日常検査としての繰り返し利用を実現し、脳梗塞の予防や治療方針の決定に大きく貢献することができる。また、脳虚血以外にも認知症など多くの脳神経疾患は酸素代謝に変化をもたらしていることから、本研究のOEF計測は多くの脳疾患の病態解明に役立つことが期待される。
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