研究課題
基盤研究(C)
骨格筋における小胞体ストレス応答経路の役割を知るために、骨格筋特異的なIRE1a遺伝子欠損マウスを用いて機能解析を行った。このマウスの骨格筋組織では、筋繊維の萎縮が起きていることが観察された。つづいて、小胞体ストレス応答経路と筋委縮の関係について検討を行い、筋委縮に関与するfoxo1の発現を確認したところ、foxo1遺伝子の発現が有意に増加していることが確認された。本研究では小胞体ストレスセンサーの活性化によって誘導される因子がfoxo1遺伝子の近接領域に結合して、調節していることが確認され、小胞体ストレスセンサーが筋委縮の過程に関与していることを明らかにした。
超高齢社会を迎えた日本社会では、高齢者の方々の運動器の機能を保全することは、重要な課題である。中でも骨格筋は、生活に必要な所動作のすべてを規定してしまうため、この機能を保全することは、生活の質を保つために特に重要となる。本研究では骨格筋機能維持の新規システム、特に小胞体ストレス応答経路を介した筋特異的生理機能維持システムの一端を明らかにし、骨格筋委縮や筋不全、また骨格筋に由来する糖尿病・メタボリックシンドロームなどに対する、新しい予防法及び改善法開発へ向けた基礎的基盤の提供を行った。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
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