研究課題/領域番号 |
16K10839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
渡辺 雅彦 東海大学, 医学部, 教授 (40220925)
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研究分担者 |
隅山 香織 東海大学, 医学部, 准教授 (20433914)
加藤 裕幸 東海大学, 医学部, 講師 (40348678)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / オリゴデンドロサイト / オリゴデンドロサイト前駆細胞 / 小胞体ストレス応答 / インフラマソーム / GLP-1受容体作動薬 / 小胞体ストレス / マクロファージ / GLP-1受動体作動薬 / アポトーシス |
研究成果の概要 |
外傷性脊髄損傷における障害は二次障害により拡大するが、その主体をなすのがアポトーシスであり、中枢神経では小胞体ストレスが重要な経路である.アポトーシスはオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)の生存分化も障害し、再髄鞘形成を阻害する.小胞体ストレス応答に関わるインフラマソームの解析を行ったところ、損傷により有意に高値を示し、特にOPCで発現が高くOPCの小胞体ストレスに対する脆弱性はインフラマソームからも示された.また、小胞体ストレス応答能を増強する糖尿病薬GLP-1受動体作動薬の効果を検討したところ、下肢機能の改善とOPCの有意な生存分化をみとめ、今後の臨床応用に希望がもてる結果であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外傷性脊髄損傷における障害は二次障害により拡大するが、その主体をなすのがアポトーシスであり、中枢神経では小胞体ストレスが重要な経路である.アポトーシスは損傷の拡大に加えて、再生のために誘導・増殖されたオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)の生存分化も障害し、再髄鞘形成を阻害する.すなわち損傷脊髄内でのグリア細胞のアポトーシス抑制が可能であれば、二次障害による損傷範囲拡大の軽減、再髄鞘形成による脊髄損傷後の麻痺の軽減へとつながる可能性がある.われわれは二次障害の主因である小胞体ストレス応答に着目し研究し良好な結果を得ており、今後の臨床応用を目指している.
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