研究課題/領域番号 |
16K10866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
糸永 一朗 大分大学, 医学部, 講師 (10295181)
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研究分担者 |
池田 真一 大分大学, 医学部, 助教 (70444883)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨肉腫 / 間葉系幹細胞 / 液性因子 |
研究成果の概要 |
骨肉腫は最も発生頻度の高い代表的な原発性悪性骨腫瘍である。骨肉腫の増殖や浸潤・転移など悪性形質発現には、腫瘍自身の性質のみならず、周辺微小環境が大きく影響することが知られており、骨肉腫細胞が周辺細胞の性質を変化させ利用していると考えられている。この現象には細胞間の直接接触が重要とされているが、本研究において我々は、細胞接触が不要な液性因子による相互作用が大きな役割を担うという仮説に基づき、その分子機構について解析する。即ち本研究の目的は、骨肉腫の悪性形質発現における液性因子を介した微小環境内のsignal cross-talkの意義を解明することである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨肉腫細胞がより効率的に微小環境さらには遠隔転移先の状態を好腫瘍性に改変するために、液性因子が中心的に使われていると予想した。この相互作用が広範囲に拡散できる液性因子を介するものであれば、腫瘍拡大のための環境整備において格段に有利なはずであり、このような性質を獲得できた細胞が選択的に進展していく可能性が高いと思われる。本研究の仮説が実証されれば、骨肉腫の浸潤・転移における新たな分子機構が明らかとなるのみならず、このサイクルを遮断する新しい治療戦略の開発にも繋がると考えられ、本研究の意義は極めて大きいと考える。
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