研究課題/領域番号 |
16K10870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
岡 佳伸 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80719865)
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研究分担者 |
金 郁ちょる 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (50244603)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生体内吸収性材料 / 高純度マグネシウム / 固定材料 / 生体内吸収性 / マグネシウム / 生体内吸収性固定材料 / 生体材料 |
研究成果の概要 |
近年生体内吸収性があり,かつ強度が高いマグネシウム(以下Mg)合金を用いた新たなインプラントの開発が検討されている.本研究の目的は超高純度Mg製生体吸収性インプラントの生体吸収性、生物学的安全性、生体内での強度などの実用性を評価することであった. 日本白色家兎の下肢留置モデルにおいて,Mgインプラント留置による血中・尿中Mgの上昇やMgの組織沈着などは認めず生体内安全性が示された.従来はMgインプラントの生体内での早期溶解が問題となっていたが, Mgの作成方法などの工夫により,生体内埋入後1年半の期間インプラントを残存させることに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マグネシウム(以下Mg)は,治療のために体内に埋め込まれた後,徐々に溶解し,時間経過によってすべてが消失してなくなるため,抜釘のための再手術の必要はない. Mgを生体材料として使用する際の問題点として,加工の難しさ,早期溶解とそれにともなう十分なインプラント強度の維持ができないといった問題が挙げられる.本研究ではMgの生体内安全性を確認し,作成法の改良により早期の溶解を抑制し,強度を維持することが可能だった.マグネシウム材料の使用により患者への身体的,経済的負担を軽減する低侵襲医療デバイスの製造が可能であり,ひいては国の医療費支出の削減にも貢献することができると考えられる.
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