研究課題/領域番号 |
16K10872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
上村 卓也 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (10597321)
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研究分担者 |
高松 聖仁 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 客員准教授 (30295688)
岡田 充弘 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40309571)
中村 博亮 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60227931)
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研究協力者 |
横井 卓哉
新谷 康介
斧出 絵麻
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | iPS細胞 / 人工神経 / 末梢神経 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
本研究ではヒトiPS 細胞と人工神経を用いてラットの末梢神経再生を行った。まず、ヒトiPS 細胞(201B7)から分化誘導した第4世代神経前駆細胞を人工神経上で14日間培養し、iPS細胞付加ハイブリッド型人工神経を作製した。 次に、免疫不全ラットの坐骨神経欠損(5mm)に、iPS細胞付加ハイブリッド型人工神経を移植した。移植後12週において人工神経単独移植群に比べて、下肢機能回復が促進し、再生軸索数が増大した。組織学的に腫瘍化は認めなかった。自家神経移植群が最も下肢機能が回復し、再生軸索数も最大であった。人工神経にヒトiPS細胞由来神経前駆細胞を付加することでラットの末梢神経再生が促進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、1)ヒトiPS細胞と人工神経を併用した末梢神経再生の基礎研究である、2)ヒトiPS細胞移植の安全性と有効性を実証することで、ヒトiPS細胞移植の臨床応用に直結する研究である、3)自家神経を犠牲にして移植する従来法の神経移植に代わる新しい再生治療法となりうる、があげられる。本研究によって、ラット末梢神経損傷に対するヒトiPS細胞移植の安全性と有効性が確認されれば、末梢神経再生に対するヒトiPS細胞移植の臨床応用に向けて重要な基盤研究結果となり、今後は大型動物を用いてヒトiPS細胞移植の安全性と有効性の確認の実験系へとつなげることができる。
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