研究課題/領域番号 |
16K10882
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
橋本 功 東北大学, 医学系研究科, 講師 (00718497)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 変形性関節症 / 軟骨基質破壊 / 網羅的遺伝子解析 / 軟骨細胞 / 遺伝子発現 / 網羅的解析 / マイクロアレイ / 関節軟骨 / DNAメチル化 / 遺伝子発現調節 |
研究成果の概要 |
本研究では、大腿骨頸部骨折(非OA群)と二次性変形性股関節症(OA群)に対する手術で摘出した骨頭から軟骨片を採取して軟骨細胞からtotal RNAを抽出し、網羅的遺伝子発現解析(マイクロアレイ)により、約24500種の遺伝子発現パターンを網羅的に解析した。日本人の股関節OA軟骨細胞で著明な発現上昇を示した新規遺伝子として、DPT, IGFBP7, FOXO1, KLF2が同定された。またOAで発現が亢進している遺伝子のうち,欧米人と共通しているものは10%のみであり、OAで同様の病態を示しながら、欧米人と日本人ではその軟骨細胞における遺伝子発現パターンが異なることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、従来報告があった欧米人のOAにおける軟骨細胞の形質と、日本人のOAにおける形質が異なることが示された。また日本人のOA軟骨細胞に特異的と考えられる遺伝子発現パターンが見つかり、今後日本人に特化したOAの病態解明や治療ターゲットとなり得る遺伝子群を発見することができた。今回新たに発見された遺伝子群の機能解析を進めることで、日本人におけるOAの発症や病態進行のメカニズムを解明する一助となる可能性がある。またこれらの遺伝子群が発現するタンパクの機能解析の結果如何によっては、従来不可能であったOAに対する根治的・根本的な治療介入への可能性が示唆される。
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