研究課題/領域番号 |
16K10896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松原 秀憲 金沢大学, 医学系, 助教 (10507057)
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研究協力者 |
山本 靖彦 金沢大学医薬保健研究域 医学系, 血管分子生物学, 教授 (20313637)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨癒合遅延 / AGE / ピリドキサミン / 糖尿病 / 糖化ストレス / 骨折 / MG / RAGE / シグナル伝達 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
糖尿病マウスにPyrを経口投与(2 mg/ml)した群(DM+Pyr)と非投与群(DM),対照のPyr 投与群(CNT+Pyr)で実験を行った.左大腿骨遠位部に0.9 mmのドリルを用いて骨欠損を作成し, 骨欠損部の修復過程を3,7,10,14日目にCT 撮影で評価した.DM+Pyr群でCT値は修復過程早期の3,7日目でDM群よりも優位に上昇していた. MC3T3細胞を用いてAGEsの一種であるメチルグリオキサール(MGO)(1mM)含有の培地にPyr(,3mM)を添加し,ALP assayを行い,評価を行った.MGOによるMC3T3細胞のALP活性の低下はPyr (3mM)で改善が見られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Pyrを投与することで,高血糖状態であるDMマウスの血糖コントロールを行わずに,骨癒合遅延の改善をすることができた.これを実臨床に置き換えると,糖尿病が起こす耐糖能異常を全く無視した状態で手術を行い,骨癒合を得られた状態と考える.このメリットは,骨折手術において,血糖コントロールのために延期していた手術を早期に行えることや糖毒性により血糖コントロールが困難な患者の偽関節を予防できることにある.本研究は,今後の糖化ストレスによる骨修復障害の治療の基礎となり,Pyrは糖尿病患者における偽関節や骨癒合遅延といったBone problemを改善する可能性がある.
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