研究課題/領域番号 |
16K10899
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
滝本 晶 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 研究員 (00378902)
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研究分担者 |
宿南 知佐 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (60303905)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 転写因子 / 椎間板 / 細胞外基質 / 転写調節 / アグリカン / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究では、アグリカン遺伝子の上流の転写調節領域(UE)に転写因子であるPax1/Pax9が結合し、Sox9による転写活性の上昇を抑制することを見出した。また、Pax1欠失マウスを解析し、Pax1が正常な椎間板線維輪の形成と維持に必要であることを明らかにした。更に、UE欠失マウスの解析から、UEが線維輪におけるアグリカンの主要な転写促進領域であることが示唆された。従って、UEを介したPax1/Pax9とSox9による転写調節は、線維輪において緻密に制御されたアグリカンの発現勾配の形成に寄与していると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Pax1とPax9は正常な脊柱形成に必要であることが報告されているものの、これらの転写因子が直接的に制御する遺伝子を特定した研究はごく少数にとどまっていた。本研究では、Pax1/Pax9がアグリカンの転写調節に直接的に関わることを明らかにし、Sox5/Sox6/Sox9を含めた転写因子によるアグリカンの転写調節機構を提唱した。アグリカンは椎間板に存在する重要な細胞外基質成分の一つであり、線維輪ではその発現量が厳密に調整されることで様々な力学負荷に対応できる構造が維持されている。本研究で解明されたアグリカンの転写調節機構は、椎間板変性疾患の原因究明や新規治療法の開発に貢献することが期待される。
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