研究課題
基盤研究(C)
元来骨組織は低酸素状態にあり、酸素濃度の上昇は骨代謝を改善することが報告されている。ステロイド性骨粗鬆症(GIO)は続発性骨粗鬆症の中で最も頻度が高く、より安価で利便性に優れた新規治療が待望されている。我々は骨組織への酸素運搬手段としてウルトラファインバブル(以下UFB;直径200nm以下のウイルス大の気泡)という新規技術に着目した。本研究結果より酸素UFB水の腹腔内投与がステロイド性骨粗鬆症モデルマウスの骨量減少を予防すると共に、骨を減少させる破骨細胞の分化や機能を抑制することが明らかとなった。
UFBは医療分野で注目されている新規技術であるが、渉猟し得る限り骨代謝の改善効果を検討したものは本報告が初めてである。UFBは大量生成かつ長期間保存可能であり、より安価で利便性の高い新規治療につながる可能性が示された。また骨代謝以外にも低酸素が病態に関与する様々な疾患に有効となる可能性があり、今後更なる発展が期待される。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (8件)
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