研究課題/領域番号 |
16K10923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
赤木 將男 近畿大学, 医学部, 教授 (00273441)
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研究分担者 |
井上 紳司 近畿大学, 医学部, 講師 (10642879)
墳本 一郎 近畿大学, 医学部, 助教 (20770051)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ロコモティブシンドローム / メタボリックシンドローム / 変形性膝関節症 / 高血圧症 / 局所的レニン・アンギオテンシン系 / 関節軟骨変性 / 機械的ストレス / 軟骨細胞肥大分化 / 生活習慣病 / 局所性レニン・アンギオテンシン系 / つくば高血圧マウス / 変形性関節症 / 軟骨変性 / 加齢 / レニン・アンジオテンシン系 / 加齢性変化 |
研究成果の概要 |
内側半月不安定化(C57/BL6マウス)および強制走行(つくば高血圧マウス)による膝OAモデルを用いて、局所レニン・アンギオテンシン系(RAS)活性化と関節軟骨組織の変性の関連を検討した。また、軟骨細胞に発現するAT1R機能を明らかにするために、ウシ関節軟骨細胞の3次元培養を行い、周期的圧迫負荷およびアンジオテンシンII添加の細胞分化に与える影響を検討した。軟骨細胞は肥大分化に伴いAT1R・AT2Rを発現し、AT1Rは機械的ストレスとアンジオテンシンII結合を細胞内シグナルに変換し肥大分化を促進した。局所RASは高血圧症と変形性関節症を結びつける共通の分子機構である可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は生活習慣病(MetS)と変形性膝関節症(OA)の進展には共通の分子機構があるとする、独創性の高い仮説を立てて研究を継続してきた。今回の研究では、局所RASがその役割を果たしている可能性が示された。すなわち、RASをターゲットとした包括的治療が高血圧症とOA両者の治療や進行抑制に有効である可能性がある。今回の研究でRASシグナルのブロッカーとして用いられたARBが軟骨変性の進行抑制薬としても有効である可能性があり、さらなる基礎研究の端緒となるかもしれない。また、本研究成果が超高齢社会に直面する我が国において健康寿命の延伸のための基礎となれば、その社会的意義は大きいと考える。
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