研究課題/領域番号 |
16K10931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
溝上 真樹 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (10231614)
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研究分担者 |
土屋 博紀 朝日大学, その他部局等, 名誉教授 (30131113)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 麻酔薬 / 生体膜相互作用 / 個人差 / 麻酔学 |
研究成果の概要 |
麻酔薬の薬理効果の多様性は、イオンチャネルや受容体に対する作用だけでは説明できない。そこで、新しく薬物と生体膜との機序的膜相互作用の視点に立ち、かつその脂質組成や機能が後天的要因で変化することから発想したエイジング、食生活、糖尿病、癌などの生活習慣病が麻酔薬応答能の個人差に与える影響を検証した。 その結果、種々の麻酔薬が生体膜に作用し、その作用強度は様々な薬理活性と相関した。食生活や生活習慣病による細胞膜脂質組成内のコレステロールの増加は、麻酔薬のキラル活性に強く影響することを実験的に証明した。構造特異的膜相互作用について近年周術期鎮痛薬として注目される解熱鎮痛剤等にも広げて検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬物の機序的膜相互作用という視点から、後天的な要因によって変化する生体膜脂質組成を同定し、高齢化や生活習慣病が薬物の麻酔作用自体に及ぼす影響ついて新しい知見を得ることができた。その結果として、従来の患者の体重や年齢だけでなく、生活習慣病合併の有無を加味した麻酔薬の適量を各麻酔患者に設定できれば、まさにテーラーメイド型の麻酔管理という課題に対して基礎研究から応えることになる。
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