研究課題/領域番号 |
16K10934
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大瀧 千代 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (00742248)
|
研究分担者 |
小林 洋 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50424817)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 電気インピーダンス / 神経ブロック / 超音波ガイド神経ブロック / 坐骨神経ブロック / 腹横筋膜面ブロック / インピーダンス / 穿刺針 / 麻酔学 / 超音波ガイド下 |
研究成果の概要 |
神経ブロックは近年超音波の導入により穿刺針と周囲組織の位置関係の視認が可能となり,手技はより簡単になり,また盲目的穿刺方法と比較して神経損傷や血管損傷などの危険性は減少した。しかしながら人間の目で画像から針先を判定する場合,その正確性には限界がある。これらの解決には人間の視覚を超える新しい感知方法の利用が必要と考えられる.我々は組織に個々に存在する電気インピーダンス(EI)値に注目しこれを測定することにより、神経ブロックを実施し、動物実験を実施した,神経ブロックのターゲットとなる神経を詮索する方法としてEI測定システムは,正確な穿刺に寄与することを実証し,その手法を知財として申請した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経ブロックは麻酔領域において全身麻酔と並ぶ手術麻酔および術後鎮痛を行う麻酔手技として重要なものである。しかしながら神経の周囲に局所麻酔を浸潤させるこの手技は高度な技術を要する。我々は組織に個々に存在する電気インピーダンス(EI)値を測定することにより、神経ブロックを実施できることを証明した。これは人間の視覚を超える新しい方法であり、EIという数値で穿刺針の位置確認を行う為、今後発展するロボット開発において重要な方法となる。従来の神経ブロックの問題(成功率が医師の経験に依存する,神経障害のリスク)を根本的に解決するポテンシャルを有し,麻酔領域の発展にもたらす貢献は極めて大きい。
|