研究課題/領域番号 |
16K10941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田中 克哉 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30263841)
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研究分担者 |
堤 保夫 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90523499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 吸入麻酔薬 / イソフルラン / 心筋保護効果 / グルコース輸送体 / 心筋虚血再灌流傷害 / グルコース輸送体4 / グルコース取り込み / リトナビル / 糖輸送担体 |
研究成果の概要 |
吸入麻酔薬による心筋虚血再灌流傷害に対する保護効果に心筋のグルコース輸送体(GLUT)が関与するか研究を行った。ウサギのin vivo実験で対照群、吸入麻酔薬イソフルランを吸入した群、GLUT4を阻害するリトナビル単独投与群、イソフルランとリトナビルを投与した群の4群で心筋虚血再灌流障害に対する心梗塞サイズを測定した。その結果、イソフルランは有意に心筋梗塞サイズを縮小したが、リトナビル単独群およびイソフルランとリトナビルを投与した群で心筋梗塞サイズは対照群と同等であった。これらから、イソフルランによる心筋保護効果にGLUT4が関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の結果から、吸入麻酔薬による心筋保護効果の作用機序にグルコース輸送体4を介するグルコースの取り込みが再灌流時に行われることが重要であることが示唆される。吸入麻酔薬の心筋保護効果の作用機序解明は、今後高齢者が増加する日本で周術期の虚血性心疾患の発生を抑制することが可能となり安全な周術期管理を行うことの一つの選択肢となりうる。また、麻酔薬による心筋保護効果の作用機序解明は、周術期の患者管理のみならず、虚血性心疾患を予防するための新薬開発の一助となる可能性も秘めている。
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