研究課題/領域番号 |
16K10943
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
恒吉 勇男 宮崎大学, 医学部, 教授 (90301390)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 臍帯動脈 / 筋源性収縮反応 / 血管反応性 / NO / アドレノメデュリン / 筋源性収縮化反応 / マウス / ヒト血管 / 静脈 / 血管径 / 血管平滑筋 / 筋原性収縮反応 / 麻酔薬 |
研究成果の概要 |
臍帯動脈における血管反応性は、いまだに不明な点も多い。われわれは、出産直後のマウスから摘出した臍帯動脈において、Pressure Servo Control system を用いて動脈内腔の圧を変化させたところ、臍帯動脈は加圧に応じて強いoscillation を伴う収縮反応を惹起することを見出した今回、マウスの娩出された胎盤から臍帯動脈を摘出し、血管反応性を調べるとともに、血管内圧変化で血管収縮反応を生じるか検討した。さらに、ヒト臍帯動脈における各種麻酔薬の反応性ならびにそれらのmyogenic mechanism(筋原生収縮機構)に及ぼす効果を合わせて検討した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臍帯動脈における筋源性収縮反応を検討することは、ヒト母体の臍帯血流を考える上で貴重な資料と成り得る。本実験結果から、臍帯動脈は強い筋源性収縮反応を呈することで、母体の血圧変動に対し一定の血流を維持する自動制御機能として重要な機能を持つこと、さらにその機能はNOにより補正され、温度低下により機能が損なわれることが明らかになった。また手術時におけるアドレノメデュリンの測定結果から、アドレノメデュリンは手術侵襲に応じて分泌が増加し、生体反応に強く関与していることが示唆された。今後、アドレノメデュリンの役割に関する検討を推進していきたい。
|