研究課題/領域番号 |
16K10946
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
田村 哲也 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (90381889)
|
研究分担者 |
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90264738)
|
研究協力者 |
青山 峰芳
浅井 清文
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | EPOの脳神経保護作用 / ミクログリア活性 / 急性脳疾患 / EPOのLPS活性抑制 / 炎症性サイトカイン産生抑制 / 貪食能抑制 / EPOによる神経保護の機序 / ミクログリア / エリスロポエチン |
研究成果の概要 |
貧血の治療薬であるエリスロポエチン(EPO)は脳神経保護作用があることが近年知られているが、その機序は不明である。多くの脳疾患では、脳を構成する細胞の一つであるミクログリアが活性化していることが多い。我々は脳に傷害を及ぼす活性化ミクログリアに注目し、ミクログリアにEPOの受容体があることを発見した。 本研究では、ミクログリア培養細胞とマウスを用いて実験を行い、EPOが活性化ミクログリアによる脳への傷害的な作用、例えば炎症性サイトカイン産生や傷害的な貪食などを抑制することにより脳保護効果を示すことを明らかにした。救急・集中治療領域における急性期の脳疾患でEPOが治療薬として有用な可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
貧血の治療薬であるエリスロポエチンの脳神経保護作用の機序の一部を明らかにしたことで、救急・集中治療領域の急性期脳疾患に対するエリスロポエチン治療の適応が明らかになる。そして、エリスロポエチン治療を実際に行うことで急性期の脳障害を最小限にし、意識障害の改善、死亡率の改善、脳後遺症の軽減などが期待できるかもしれない。
|