研究課題/領域番号 |
16K10955
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
小口 健史 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60201399)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アミノ酸 / 虚血再灌流障害 / 心筋保護 / 循環器・高血圧 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
虚血前に薬剤を投与することで臓器保護効果を得ることをプレコンディショニング効果と呼ぶ。本研究では心筋虚血前にアミノ酸を投与することで保護効果を発揮するか解明することを目的とした。ラット摘出心臓モデルを用いて、アミノ酸のうちアルギニン、ロイシン、グルタミン投与による虚血再灌流時の心機能回復を比較検討した。その結果、グルタミンの虚血前投与により虚血再灌流時の心機能回復を認めたが、アルギニンとロイシンでは心筋保護作用を認めなかった。心筋の虚血-再灌流障害にはPI3K/Akt 経路が関与しているとされるが、グルタミンの心筋保護効果にPI3K/Akt経路が関与している証拠は本研究では得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋の虚血-再灌流障害にはPI3K/Akt 経路が関与しているとされる。グルタミン、アルギニンなどのアミノ酸は肝臓・精巣・肺など他臓器の虚血-再灌流障害を軽減するとされている。本研究では、グルタミン・アルギニン・ロイシンの心筋虚血-再灌流障害に対する保護効果を解明することを目的とした。その結果、グルタミンのみで心筋保護効果が認められたが、PI3K/Akt経路が関与している証拠は得られなかった。心臓外科手術においてグルタミンを使用する根拠が得られ、更に虚血性心疾患を合併した患者の麻酔管理においても新たな心筋保護戦略になることが期待される。
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