研究課題/領域番号 |
16K10965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牧 盾 九州大学, 大学病院, 助教 (10368665)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 先天性心疾患 / トロンビン / トロンビン受容体 / 大動脈ー下大静脈シャント / プロトコール作成 / 肺高血圧モデル |
研究成果の概要 |
ラットおよびマウスに大動脈ー下大静脈シャントを作成し、肺血流増多による肺高血圧症モデルの作成を試みた。過去の報告通り、右心負荷により右室の拡大から右心不全を呈したが、右室の収縮は低下し肺高血圧症の指標である右室肥大を来さなかった。また、肺の組織においても肺高血圧症の特徴である肺動脈狭窄やplexiform lesionは観察されなかった。そこで、協力施設から肺高血圧モデル仔羊および対照モデル仔羊から摘出した肺動脈・肺静脈の提供を受け、肺高血圧モデルでトロンビン受容体の発現が増加していることを発見した。トロンビンが肺高血圧の病態に関与していることが明らかになり、論文として発表準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺高血圧症はしばしば先天性心疾患に合併する。近年新たな治療薬が開発されているが、肺高血圧症の進行を止める効果的な治療は未だ開発されていない。そこで、肺高血圧症の進行を抑え、症状を軽快する治療薬の開発が望まれる。これまでトロンビンが肺動脈を収縮することを明らかにしてきたが、ことトロンビンが肺高血圧症の進行に関連し、トロンビン受容体拮抗薬が肺高血圧の治療薬として可能性があると仮説を立てて研究を行った。肺高血圧症モデル動物において、肺動脈のトロンビン受容体が増加していることを発見し、仮説が正しいことが明らかになった。
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