研究課題/領域番号 |
16K10979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
東 俊晴 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医師 (60284197)
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連携研究者 |
西岡 慧
竹内 菊子
星島 宏
西澤 秀哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 自己血輸血 / 温度感受性受容体 / 白血球 / 単球 / マイクロパーティクル / アポトーシス / ニューロキニン1受容体 / 組織因子 / 凝固活性 |
研究成果の概要 |
自己血液製剤に混入する白血球の輸血関連有害作用については不明な点が多い.本研究は「白血球による炎症性病態が輸血に起因する有害反応を惹起する」との仮説を検証するために立案された.フローサイトメトリーにより,ヒト単球系細胞THP-1を冷蔵保存後体温まで加温することでアポトーシスが誘導され,組織因子を発現した凝固活性を有するアポトーシス小胞やマイクロパーティクルが発生することを確認した.また白血球を含有する自己血液製剤の血漿中にはTNF-αのほか複数の白血球走化因子や成長因子,喘息等アレルギー疾患との関連が指摘されているTh2サイトカインなどが増加することが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
同種血輸血は周術期患者の生命予後を悪化させると報告されており,血液製剤に含まれる白血球の関与が指摘されている.一方,周術期に使用される自己血液製剤に混入している白血球の有害作用について詳細な検討はなされていない.本研究により,冷蔵保存された単球を体温まで加温すると血栓性を有するマイクロパーティクルを発生させ,いくつかの急性期サイトカインを増加させることが確認できた.これらの研究成果をもとに,血栓傾向や喘息等アレルギー症状を観察項目とし白血球を含有する自己血液製剤と輸血関連有害事象との関連を調査するための前向き臨床研究が必要であることが示唆された.
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