研究課題/領域番号 |
16K10983
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
草間 宣好 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60336691)
|
研究分担者 |
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90264738)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | Acid-sensing ion channel / 術後痛 / ASIC / 糖尿病 / イオンチャネル |
研究成果の概要 |
CHO cellに発現したASICでは、細胞外陰イオンの変化により脱感作速度が変化した。さらに、チャネル活性のpH依存性にも変化が認められた。この変化はチャネル組成によって違いを認めた。Clイオン結合部位のアミノ酸残基を変異させた場合、陰イオンによるチャネル機能の変化は消失した。ラットの脊髄後根神経節細胞に発現したASICにおいても同様の変化を認めた。陰イオンはASICチャネルの組成に応じた機能変化をもたらすと考えられる。このようなASICの特性から、糖尿病の合併症としての微小血管障害によって生じた虚血は、細胞外protonと陰イオンの変化を介してチャネル活性を調整している可能性が示唆される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸感受性イオンチャネルには、虚血を感知し痛み信号として脳へ伝えるセンサーの役割がある。この特性は周囲の存在する陰イオンによって影響される。糖尿病の合併症として微小血管障害を生じるが、これによって発生する虚血は、細胞外虚血によるpHと陰イオンの変化を介してチャネル機能を調整している可能性がある。この特徴を利用することで、糖尿病患者における術後痛を軽減する治療法の開発が期待される。
|