研究課題/領域番号 |
16K10990
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
氏家 悠佳 (小林悠佳) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第五部, 流動研究員 (20511562)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 末梢神経 / 髄鞘化 / シュワン細胞 / in vitro myelination / 低酸素誘導因子 / 髄鞘形成 / HIF-1alpha / ミエリン形成 / 末梢神経障害 / 神経再生 |
研究成果の概要 |
発達期および病態時の末梢神経髄鞘形成におけるHIF1αの関与について検討した。マウス坐骨神経においてHIF1α蛋白は発達期で発現増加し、シュワン細胞に局在していた。低酸素培養または水酸化部位をアミノ酸置換した変異体の過剰発現によってシュワン細胞においてミエリン関連遺伝子の発現が増加した。HIF1αの安定化剤によってマウス胎仔由来DRG のin vitro myelinationが促進した。また、傷害後神経においてもシュワン細胞の再分化時期にHIF1α蛋白を発現するシュワン細胞が増加していた。したがって、HIF1αが末梢神経髄鞘化および再髄鞘化に対する促進因子となる可能性が示唆される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢神経の髄鞘形成にはシュワン細胞の分化制御が重要であるが、髄鞘化までのシュワン細胞分化制御に関わる分子機構の全貌は未だ不明である。出生によって胎児を取り巻く酸素環境は大きく変化することから,酸素環境の変化がミエリン形成を誘導する可能性に着目した。また、末梢神経発達期の髄鞘化に関わる遺伝子スクリーニング解析結果からHIF1αを見出した。シュワン細胞におけるHIF1αの生理的役割を明らかにし、発生・発達および病態の観点から、末梢神経髄鞘化におけるHIF1α重要性について精査することで、シュワン細胞の分化制御機構および末梢神経障害病態における分子基盤の解明にも貢献すると考えられる。
|