研究課題
基盤研究(C)
癌特異的細胞外小胞EVは血液バイオマーカーとして着目され、治療標的としても注目を浴びている。腎癌組織および正常腎組織それぞれを培養し、直接放出されるEVを超遠心法により抽出し、癌特異的EVに含まれるタンパクを質量分析により網羅的タンパク質解析した結果、癌部特異的に分泌される106タンパクの同定に成功した。同定したタンパク質の一部を腎癌患者血中エクソソームにおいて特異的に検出できることも確認された。我々が開発した手法によって、腎癌特異的タンパクを同定しまた、腎癌患者血中エクソソームにおいても特異的に検出されたことから血液バイオマーカーとしての臨床応用が期待される。
本研究において開発した手法は特許申請(バイオマーカー,疾患関連遺伝子の探索方法、及び腎がんマーカー:特願2018-547766)を行った。またその方法を用いて探索同定したタンパクは血液中にがん患者特異的に検出され、血液バイオマーカーとしての臨床応用を目指して研究を継続する予定である。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Oncol Rep
巻: 41 ページ: 1293-1303
10.3892/or.2018.6875