研究課題/領域番号 |
16K11008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松本 洋明 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60610673)
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研究分担者 |
山本 義明 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30593298)
清木 誠 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226619)
松山 豪泰 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70209667)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺癌 / 3Dオルガノイド / 神経内分泌癌 / YAP / ARHGAP29 / 前立腺癌 / バイオマーカー / ARHGAP18 / 3Dオルガノイド / リキッドバイオプシー / 薬剤選択マーカー |
研究成果の概要 |
前立腺全摘出標本の免疫染色にてYAPとARHGAP29は臨床病理学的因子や予後と有意な相関を認めた。細胞株の解析ではYAP下流のARHGAP29の発現がPC3で優位に亢進、LNCaPで有意に低下しており、PC3でARHGAP29をノックダウンすると細胞増殖が有意に抑制され、浸潤能も低下し、YAPのリン酸化が促進された。逆にLNCaPにARHGAP29を強制発現すると細胞増殖が促進され、浸潤能も有意に増強された。またPC3のARHGAP29のノックダウンにてCofilinのリン酸化が上昇し、前立腺癌においてYAP-ARHGAP29-Cofilin経路を介した悪性形質の獲得の機序が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により特にホルモン非依存性前立腺癌においてYAP-ARHGAP29経路の悪性形質獲得へのメカニズムの一端が解明され、それらが新たな前立腺癌の悪性度や予後を予測するバイオマーカーとなる可能性が示唆された。またYAPやARHGAP29をターゲットとした創薬開発は去勢抵抗性前立腺癌の新たな治療戦略となる可能性があり、社会的意義は十分に高いものと思われる。 今後3Dオルガノイドを用いた解明がさらに加われば、動物実験を回避し、直接個人でのオーダーメイド医療に道が開けると思われ、臨床的意義は極めて高い。
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