研究課題/領域番号 |
16K11014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
野村 威雄 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40347034)
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研究分担者 |
三股 浩光 大分大学, 医学部, 教授 (60219714)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 骨転移 / 骨髄由来間葉系幹細胞 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
LNCaP細胞はBMSCs共培養下で有意に増殖し、浸潤・遊走能はそれぞれ2.13倍、2.75倍に増加した。共培養下ではLNCaP細胞におけるAR・Aktリン酸化亢進を認めたがERKリン酸化は変化を認めなかった。またSnail・Slugとも共培養下で発現亢進し、Snailの核内移行を認めた。Akt阻害剤によりLNCaP細胞の増殖、浸潤・遊走能はそれぞれ抑制され、ARリン酸化は抑制された。以上の結果からBMSCsと共培養下で生じるLNCaP細胞の細胞増殖能亢進はAkt-ARシグナル伝達系による制御を受けていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺癌骨転移モデルでは前立腺癌細胞と骨髄由来間葉系幹細胞(Bone marrow-derived mesenchymal stem cells; BMSCs)の相互作用により癌細胞の増殖・浸潤・遊走能が亢進することが証明された。分子学的解析によりBMSCsが産生・分泌するサイトカインが癌細胞細胞を刺激し、PI3K/AktおよびMAPKシグナル伝達系を介したAR活性化が悪性形質獲得に寄与することが判明した。 今後中和抗体を使用したサイトカイン中和療法やPI3K/AktおよびMAPKシグナル伝達系阻害剤を使用した骨転移巣治療の可能性に期待がもたれる。
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