研究課題/領域番号 |
16K11047
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
重村 克巳 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (00457102)
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研究分担者 |
大澤 佳代 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50324942)
荒川 創一 神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (70159490)
白川 利朗 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (70335446)
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研究協力者 |
北川 孝一
山道 深
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 尿路感染症 / 薬剤耐性菌 / 迅速診断法 / 泌尿器科学 |
研究成果の概要 |
尿路感染症の迅速診断を目的とした質量分析の原理を利用したMALDI-TOF-MS法を用い、以前より診断に難渋していたグラム陽性菌について処理法を改良して、論文発表を行った。大腸菌に対する疫学迅速診断のMultiple-Locus Variable Number Tandem-Repeat Analysis: MLVA法の基礎実験を行い、本菌株での識別が可能なことを示した。カルバペネム耐性大腸菌23株とESBL産生大腸菌67株をMLVAにてシークエンスにて確定したリピート数の異なる大腸菌株をそれぞれの領域毎に抽出し、リピート数の判定をし、樹形図を作成し,非常に近縁な株であると判定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の薬剤耐性細菌の増加に伴い、かつ国家レベルでの抗菌薬使用制限、適正使用指導の徹底が求められている。本MALDI-TOF MSの研究では上記の2方法にて尿路感染症の原因菌の迅速診断法の確立し、従来の尿培養検査よりは数日以上早く適切な治療を開始できることを提言できた。またMLVA法においては、特に疫学調査としての菌の伝播形式を迅速に視覚的に診断できる方法を尿路感染症の主要な原因菌である、それも薬剤耐性の大腸菌を用いて確立した。これにより特に院内感染の早期診断に役立ち、一刻も早い解決策の立案に貢献できる。
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