研究課題/領域番号 |
16K11051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
森 健一 大分大学, 医学部, 客員研究員 (00579013)
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研究分担者 |
三股 浩光 大分大学, 医学部, 教授 (60219714)
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研究協力者 |
吉村 直樹 ピッツバーグ大学, 泌尿器科, 教授
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 前立腺 / エストロゲン受容体 / 炎症 / 選択的ERβ刺激薬 / 非細菌性慢性前立腺炎 / エストロゲン受容体α / エストロゲン受容体β / 選択的ERβアゴニスト / 慢性前立腺炎 / 過活動膀胱 / 前立腺炎 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
エストロゲン受容体(ER)にはERαとERβの2つのサブタイプがある。ERαは細胞増殖、炎症誘発作用、発癌作用を持つのに対し、ERβは抗増殖作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用をもつ。これらは相反する作用を持ち生体内におけるその作用はERαとERβの発現比により決定される。前立腺肥大症や下部尿路症状を有する患者の前立腺組織では非細菌性の関与が知られている非細菌性慢性前立腺における前立腺組織においてもERβ/ERαの発現比が低下し、ここに選択的 ERβアゴニスト(3αdiol)を投与することで ERβ/ERαの発現比の増加を認め、ERβによる抗炎症反応の活性化を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非細菌性慢性前立腺炎の患者は非常に多く、会陰部不快感や頻尿などの下部尿路症状が持続しQOLを著しく損なうことが報告されている。治療はα1アドレナリン受容体遮断薬を主体として行われるが、十分な効果が得られない症例も少なくなく治療が長期化することも多い。非細菌性慢性前立腺炎の病態は未だ不明なこと多く、有効な炎症性マーカーや治療法の選択肢が非常に少ないのが 現状であったが、非細菌性慢性前立腺炎に対する選択的ERβアゴニストの有効性と IL-18 の炎症性マーカーとしての有効性を見出したことは、新規治療薬開発の基盤研究となり非常に学術的意義は大きいものと考える。
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