研究課題/領域番号 |
16K11053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
本間 秀樹 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (20260789)
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研究分担者 |
郡 健二郎 名古屋市立大学, その他部局等, 学長 (30122047)
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40326153)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40264733)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70444966)
濱本 周造 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80551267)
田口 和己 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (00595184)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 尿路結石 / オステオポンチン / バイオマーカー / 腎結石 / 重合 / 腎乳頭部 |
研究成果の概要 |
本研究では、初めにOPNタンパクのRGD配列の隣にあって、切断型OPNにて露出されるアミノ酸配列に対する中和抗体を作成し、腎結石形成作用を検討した。抗体投与により、マウスの腎結晶は通常のマウス腎結石と比較して、内部が細かく、小さな結晶となることがわかった。つまりOPN抗体で結石形成量や形態形成が抑制されること、切断型OPNは結石形成を促進させる可能性があることがわかった。この結果をもとに、腎結石患者・健常人の尿中の重合OPNを測定したところ、腎結石患者において、OPN濃度が高値となることがわかった。つまり、切断型OPNや重合OPNが腎結石形成におけるバイオマーカーとなることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
切断型OPNや重合OPNなど、OPN構造変化が尿路結石形成と密接に関係していることがわかった。切断型OPNに対する抗体は、腎結石に対する分子標的治療となる可能性があり、尿中における重合OPNは、腎結石形成のバイオマーカとなる可能性がわかった。今後増え続ける腎結石の中で、新しい結石治療薬の開発が求められる。治療薬の効果判定には、結石形成のバイオマーカーが必要となるため、本研究結果は、新しい治療薬開発の礎になると考えられた。
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