研究課題/領域番号 |
16K11055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
廣瀬 泰彦 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (60381894)
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研究分担者 |
郡 健二郎 名古屋市立大学, その他部局等, 学長 (30122047)
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40326153)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40264733)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70444966)
濱本 周造 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80551267)
田口 和己 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (00595184)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 腎結石 / 酸素ナノバブル / 抗炎症作用 / 尿路結石 / 酸素ナノバブル水 / 動物 / 微小気泡 |
研究成果の概要 |
尿路結石は、疫学、形成機序、結石と石灰化の構成成分など、動脈硬化と類似点が多い。近年、酸素を直径100nm以下のガス核として、Salting-out現象により安定化させた機能水、酸素ナノバブル(Oxygen nano-bubbles: ONB)水の抗炎症効果が報告された。炎症や組織改変をともなう動脈硬化などの疾病の治療薬となる可能性をもつ。そこで、私たちは、結石形成モデル動物を用いて、酸素ナノバブル水の、尿路結石形成抑制効果を調べた。酸素ナノバブル水は、尿細管細胞障害を低下させ、シュウ酸カルシウム結晶の接着因子であるオステオポンチンとヒアルロン酸の腎での発現を抑制し、腎結石形成を抑制する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎結石の初期形成には、腎尿細管細胞の傷害に伴う炎症が関わることを、私たちは発見した。近年、酸素を直径200nm以下のガス核として安定化させた酸素ナノバブル水は抗炎症作用をもつ機能水として、注目されている。また、酸素ナノバブルは非常に微細であることから、組織へ効率よく浸透し、低酸素状態を改善する。私たちはその点に着目し、結石モデルラットに酸素ナノバブル水を投与し、腎結石形成を抑制することに成功した。腎結石は慢性疾患の一つであるため、容易に継続可能な予防法が必要である。そこで、酸素と水から作られた酸素ナノバブル水の組織への浸透性、抗炎症効果に基づいて、安全で継続が可能な新規の結石予防法になりえる。
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