研究課題/領域番号 |
16K11091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
田村 博史 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50379947)
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研究分担者 |
竹谷 俊明 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (70464328)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | メラトニン / 卵胞閉鎖 / 体外受精胚移植 / 活性酸素 / アポトーシス / 排卵数 |
研究成果の概要 |
メラトニンが卵胞閉鎖を抑制して、発育卵胞数・排卵数を増加させることができるかどうかを検討した。メラトニンを投与したマウスではコントロールに比べて、卵巣内の卵胞数(2次卵胞)の増加を認めた。排卵数には変化を認めなかったが、受精卵数や胚盤胞率はメラトニン投与群で高かった。マイクロアレイによるゲノムワイドな遺伝子発現変化の解析では、原子卵胞から一次卵胞へのリクルート、卵胞の発育や卵子の成熟に関与する遺伝子群が促進されていた。メラトニンは直接的な抗酸化作用に加えて、これらのパスウェイを調節することによって、卵胞閉鎖の抑制や卵子の成熟、胚発育を調節している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不妊症治療で行う体外受精胚移植では、排卵誘発剤を使用しても十分な数の卵胞発育、卵子が得られない高齢婦人症例が増加している。メラトニンを体外受精時に併用することで閉鎖卵胞を減らすことができれば、FSHやHMGに反応できる卵胞数が増えて成熟卵胞や卵子数の増加、体外受精胚移植の成績の向上が期待できる。本研究は、この不妊治療におけるメラトニンの臨床応用の有用性を検証するための基礎的な裏付けとなるものである。
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