研究課題/領域番号 |
16K11100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (50254280)
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研究協力者 |
後藤 志信
杉浦 真弓
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 不育症 / 習慣流産 / プロテアーゼ / MMP / TIMP / 脱落膜 / 頸管粘液 / 反復流産 / 絨毛 / d-ROM / BAP / 子宮頸管粘液 / 子宮内膜機能 / 非侵襲的臨床検査法 / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
MMP-2およびMMP-9の血漿中濃度について検討した。反復流産病態の抗リン脂質抗体陽性患者と陰性患者より非妊娠時に採血を行った。対照群として出産歴があり流産歴のない女性を用いた。ELISA法により濃度測定を行った。MMP-2は対照群と反復流産群で有意差はなかったが、反復流産群を抗リン脂質抗体陽性群と陰性群とにわけて検討したところ、対照群に比べて陰性群で有意に低い結果となった。MMP-9は対照群と比べ反復流産群で有意に高い結果となった。対照群に比べて抗リン脂質抗体陽性群、陰性群ともに有意に高い結果となった。MMP-2,MMP-9が原因不明反復流産病態に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不育症の約25%が原因不明であり、我々はそれらにおけるプロテアーゼの関与を検討してきた。今回の検討より、妊娠初期の脱落膜組織におけるMMP-2の発現の低下が間質における絨毛の浸潤不全を介して流産を惹起している可能性が考えられた。また好中球の活性化によるMMP-9の増加が好中球エラスターゼやカテプシンGの活性化を制御して感染性の流産病態を惹起している可能性があると思われた。また非侵襲的な不育症(流産)の予知マーカーとして、子宮頸管粘液中のMMPやTIMPの応用できる可能性を示すことができた。
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