研究課題/領域番号 |
16K11101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
成瀬 勝彦 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70453165)
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研究分担者 |
重光 愛子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50553244)
長安 実加 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (80623496)
赤坂 珠理晃 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90526724)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 妊娠高血圧症候群 / 炎症 / 脂肪細胞 / 胎盤 / ケモカイン / サイトカイン / アディポサイトカイン / 脂肪組織 / Danger signal / 産科学 |
研究成果の概要 |
妊娠高血圧症候群の発症について、関与する因子であるDanger signalの存在を生体由来の細胞で明らかにした他、胎盤局所での遺伝子衝突の証明からもそれら因子が発現される可能性が示唆された。脂肪細胞・組織を用いた実験系においては、脂肪細胞表面のRAGEをノックダウンした場合に下流の炎症シグナルが抑制されることを確認し、この経路が妊娠高血圧症候群における全身性の炎症を惹起している可能性を明らかにした。加えてケモカインが経路の下流にあることを確認し、脂肪細胞に与えられた妊娠高血圧症候群妊婦の全身性血清由来ストレスが、その後の疾患病態の形成に深く関わることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠中の母児に致命的な影響を与える妊娠高血圧症候群において、血液中の炎症性因子が生体の組織、とくに脂肪組織に働きかけて強い炎症を引き起こし、疾患の重要な部分を占めることを明らかにした。 妊娠高血圧症候群は発症してしまうと治療法がなく、また児の予後も不良なことがある。発症を抑えることももちろんであるが、発症してからでもこれらの炎症性因子を抑制することができれば、母児の予後を改善することが可能になり、児の障害や母の加齢後の高血圧などを劇的に減少させることができるかもしれない。
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