研究課題/領域番号 |
16K11105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
長島 隆 杏林大学, 医学部, 非常勤講師 (40338116)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 常位胎盤早期剥離 / 子宮特異的 / ノックアウトマウス / BMPR2 / BMP4 / BMP7 / 脱落膜化 / 妊孕性低下 / 血管新生 / 産婦人科学 / 生殖医学 / 胎盤早期剥離 / 疾患モデルマウス / 遺伝子制御ベクター |
研究成果の概要 |
研究代表者は、BMP4とBMP7が常位胎盤早期剥離の原因遺伝子であるBMPR2に結合する蛋白であることを解明した。さらに、BMP4またはBMP7が子宮内にない遺伝子改変マウスを作成し、解析することで、BMP4とBMP7がどの様に常位胎盤早期剥離に関与するのか検討した。その結果、遺伝子改変マウスは妊娠中期で妊娠子宮が経時的な重量減少を示し、妊孕性が極度に低下すること、要因として妊娠維持に必要な子宮内膜の脱落膜化が機能不全に陥ることを解明した。またその原因として、脱落膜化細胞の増殖と分化の減弱、脱落膜化組織内の血管新生の障害、血管新生を制御する遺伝子の発現低下、などが関与することを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、BMP4とBMP7が常位胎盤早期剥離に関与することが明らかとなった。さらに、これらの蛋白質がなぜ常位胎盤早期剥離の原因遺伝子となり得るのかが明らかとなった。同疾患の新規治療法の開発には至らなかったが、原因遺伝子とその疾患機序が明らかになったことで、治療法の開発に一定の成果を示すことができたと考えられる。最終年度は、同疾患を来した患者の同意のもと、その胎盤と血液を採取してトータルRNAと全ゲノムを回収したのち、マイクロアレイや次世代シークエンサーで解析し、BMP4とBMP7に関連する遺伝子群の解明を試みた。同解析の結果が、常位胎盤早期剥離の治療法開発を推進するものと確信している。
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