研究課題/領域番号 |
16K11112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大槻 克文 昭和大学, 医学部, 教授 (90276527)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ラクトフェリン / Lactoferrin / 早産 / 早産予防 / 膣炎 / 難治性膣炎 / 難治性腟炎 / 子宮内膜炎 / 腟炎 / 子宮内感染 / 頸管炎 |
研究成果の概要 |
ラクトフェリン:Lactoferrin(LF)はヒト乳汁中や好中球に多量に含有される糖蛋白で、人体内に存在Prebiotics(Natural Antibiotics)の一つである。LFは、抗菌・抗炎症性サイトカイン作用を有するがUrinary Trypsin Inhibitor(UTI)とは異なり副作用がほぼ皆無であり安全性が極めて高い。上記の観点に立ち、我々はLFが早産予防に効果的な薬剤となる可能性が高いと考え、本研究では今までの実績を踏まえて、特にLF腟錠をヒトに使用し、早産の予防・治療への応用及び予防の可能性、ヒトでの有用性ならびに安全性を検討し、ヒトでの有効性の機序を再確認する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
産婦人科領域では今回の研究の様に、LFなどのPrebioticsなどを用いて産婦人科学的観点から早産の予防を目的とした系統的な研究は過去において国内外において全く見られない。 本研究により、新たな視点から子宮内感染・早産・preterm PROMの発来機序や防御機構の一端が明らかになり、早産予防という目標を達成することにより脳障害などの心身障害を減少させることが可能となる。更には周産期医療水準の向上・周産期医療費(特に新生児・未熟児医療費)上昇の抑制に貢献し得ることと考えられる。今後、周産期領域において、LF投与による早産防止・治療への臨床応用への道が開かれることが大いに期待されると考えられる。
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