研究課題/領域番号 |
16K11124
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡利 英道 北海道大学, 医学研究院, 教授 (10344508)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 子宮平滑筋肉腫 / leiomyosarcoma / ncounter / microarray / gene expression profile / 子宮肉腫 / 遺伝子異常 / アレイ解析 |
研究成果の概要 |
子宮平滑筋肉腫の診断で治療が行われている、ホルマリン固定パラフィン包埋検体を用いた解析を実施した。子宮平滑筋肉腫と診断された摘出子宮検体から、それぞれ肉腫組織と(正常)筋層組織を採取し、それらからmRNAを抽出し、デジタルカウント遺伝子発現解析(ncounter)および網羅的遺伝子発現解析を実施した。前者においては正常筋層組織と比べて肉腫組織内の免疫環境の相違を検討すべくPanCancerImmune Profiling for Humanパネルを用いて検討した。子宮に限局した子宮平滑筋肉腫症例6例において腫瘍免疫と予後との関連を検討した結果、予後良好群では特にT細胞免疫系の亢進が確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、腫瘍浸潤リンパ球は重要な予後因子であり、個々の腫瘍の分子生物学的な特徴と増殖過程で形成される微小環境との関連を検討し、その最適化を行うことが子宮平滑筋肉腫患者の予後を改善する方法になるものと推察された。今後、子宮平滑筋肉腫に対する有効な治療開発を行うにあたり、抗がん薬や放射線療法とPD1-PDL1経路などの免疫チェックポイント阻害薬の併用や腫瘍浸潤Tリンパ球輸注療法との併用の有効性についての検討を行うことで、きわめて予後不良な子宮平滑筋肉腫の治療成績向上に資する可能性が示唆された。
|