研究課題/領域番号 |
16K11125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 摂南大学 (2018) 東北大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
北谷 和之 摂南大学, 薬学部, 講師 (40539235)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セラミド / セラミド合成酵素 / 転移 / 細胞運動性 / 卵巣がん / 卵巣癌 / 運動能 / がん転移 |
研究成果の概要 |
セラミド量の変動は卵巣がん転移の重要因子である可能性が考えられる。本研究では卵巣がん転移におけるセラミドおよび生成・代謝酵素の意義を明らかにした。まずマウス卵巣がん転移モデルから4株の易転移性卵巣がん細胞を樹立した。これらのセラミド量を定量したところ、易転移性細胞ではセラミド量およびセラミド合成酵素 2発現が低下することを発見した。さらに卵巣がん腹膜播種マウスモデルにおいて、セラミド合成酵素2の発現を抑えることで播種転移が有意に抑制された。したがって、セラミド合成酵素の発現抑制およびセラミド量低下が卵巣がん転移の原因であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セラミドはがん細胞において細胞増殖や運動性を抑える生物活性を有しており,抗転移性脂質であると予測されている.マウス卵巣がんモデルを用いた当研究により,セラミド合成酵素2(CerS2)発現低下およびセラミド量減少が高い転移性を有する卵巣がん細胞の特徴であることを見出した.さらに,CerS2発現をノックダウンすることで,卵巣がん細胞の転移能が低下することを明らかにした.これらの研究成果は,卵巣がん転移におけるセラミドおよび生成酵素の臨床的意義を明らかにするための基盤構築に資すると期待される.さらに,これらの分子生物学的な特徴を活用し,新たながん転移のバイオマーカーの開発が見込まれる.
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