研究課題/領域番号 |
16K11140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松尾 博哉 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60229432)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 予防 / 若年女性 / ビタミンD / ビタミンK / 骨量 / 骨代謝 / 骨密度 / 栄養 / 身体活動量 / 若年 / ビタミンD / ビタミンK / 一次予防 |
研究成果の概要 |
本研究は、若年女性を対象とし、栄養摂取量の過不足が骨量と骨代謝動態に及ぼす影響を調べることを目的とした。身体的特徴、生活習慣(毎食の摂取頻度、食生活のリズム、栄養素摂取量)を把握した。超音波骨量測定装置を用いて右踵骨の骨量を、骨代謝マーカー及び骨代謝栄養関連因子をそれぞれ測定した。Ca、Mg摂取量が充分な群はBMDが有意に高かった。低骨量群ではOCとP1NPが有意に高値であった。低骨量群ではucOCが高い傾向が認められた。25OHVDが<20 ng/mlの群ではBAPが有意に高値であった。ビタミンDやKの不足が骨代謝を高回転型に誘導し、その結果BMDの低下につながっている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年時に最大骨量を高めておくことは、将来の骨粗鬆症発症の一次予防に重要である。近年、若年女性の生活環境は大きくかつ急激に変化し、過度のダイエットや偏食、運動不足、日光照射不足、月経不順などにより最大骨量の獲得や骨量の維持が妨げられている。本研究により、ビタミンD・Kの摂取量とその過不足が骨量に及ぼす影響が明らかとなり、若年女性の骨量減少例での新たな視点でのメカニズムが明らかとなった。これらの栄養素の摂取量をさらに増やす保健指導が、若年女性の骨の健康向上、骨粗鬆症の一次予防に極めて重要であると提言できることは、その社会的意義は大きい。
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