研究課題/領域番号 |
16K11153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山上 亘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 専任講師 (30348718)
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研究分担者 |
西尾 和人 近畿大学, 医学部, 教授 (10208134)
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研究協力者 |
片岡 史夫
赤羽 智子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | コピー数解析 / 卵巣癌 / 子宮体癌 / 子宮頸癌 / 薬剤感受性試験 / Sorafenib / Copy number assay / コピー数増幅 / コピー数欠失 / 婦人科悪性腫瘍 / バイオマーカー / 分子標的治療薬 / 個別化医療 |
研究成果の概要 |
卵巣癌のうち、漿液性癌、類内膜癌ではFGF3, FGF4コピー数増幅が少数ながら認められ、分子標的薬ソラフェニブの効果が期待できる可能性が示唆されたが、明細胞癌では殆ど認められなかった。卵巣癌に対するソラフェニブは本邦では臨床投与は殆どなされておらず、少数例の薬剤感受性試験においてはソラフェニブ感受性症例はなく、上記について臨床的には実証されていない。 子宮体癌や子宮頸癌ではFGF3, FGF4コピー数増幅を認めた症例は少なく、細胞株ではコピー数増幅は認められないことから、ソラフェニブが有効な症例は殆どないか、少なくともFGF3, FGF4コピー数増幅での効果予測に限界があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、婦人科悪性腫瘍に対する分子標的治療薬ソラフェニブの効果予測にFGF3, FGF4コピー数増幅が有用である可能性が示唆されたが、ごく少数例の研究であり、臨床的には効果が実証されておらず、学術的意義は限定的と考えられる。 これが実証されれば、婦人科悪性腫瘍への個別化医療の1つの手段となり、高額な分子標的治療薬の有効利用につながり、社会的意義も大きいと思うが、今後も検討が必要と考えられる。
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