研究課題/領域番号 |
16K11157
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
宮澤 昌樹 東海大学, 医学部, 客員講師 (30624572)
|
研究協力者 |
宮澤 麻里子
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 卵巣明細胞癌 / HIF-1 / Silibinin / 休眠療法 / シリビニン / 抗腫瘍薬 / 抗腫瘍効果 / 明細胞腺癌 / HDACs / 副作用軽減 |
研究成果の概要 |
我々は、難治性卵巣癌である卵巣明細胞癌における、HIF-1の非機能化を通じた新規抗腫瘍薬の開発を目的に検討を行ってきた。その中でキク科のマリアアザミの抽出物であるSlibinin(SLB)に着目し検討したところ、SLBにより癌原遺伝子であるEIF4EおよびRPS6が大きく減少しており、SLBがHIF-1αのタンパクの合成を抑制させることによりHIF-1を非機能化していることが明らかとなった。併せて、SLBはアポトーシスによる細胞死を誘導させていることから、今後さらにHIF-1の非機能化を通じた治療法の開発としてSLBによる休眠療法による難治性明細胞癌のQOL改善を目指していきたい。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回着目したHIF-1の非機能化させたSilibinin(SLB)は既に、ドイツにおいてレガロンと呼ばれる肝機能障害の治療薬として長年使用されてきたこと、さらに重篤な副作用が認められないことから、本薬剤の抗腫瘍効果が明らかになったことで、より患者のQOL改善に寄与できるものと思われた。またSLBは肝機能障害の抑制の観点から、既存の抗癌剤との組み合わせによる副作用を軽減させることも期待できる。また経口剤での内服が可能であることから、入院治療せず在宅での治療も可能であり、この点からもQOLの改善ができることから、今後臨床応用を視野にさらに十分な検討を重ねていきたいと考えている。
|