研究課題/領域番号 |
16K11161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
中嶋 亘 日本医科大学, 医学部, 講師 (40557500)
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研究分担者 |
田中 信之 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (80222115)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | アポトーシス / 薬剤耐性 / 微小管阻害薬 / 乳癌 / アンスラサイクリン / シスプラチン / パクリタキセル / 癌 / 薬剤反応性 |
研究成果の概要 |
Triple-negative乳癌細胞株(ER,PgR,HER2がすべて陰性であるタイプ)を用いて、微小管阻害薬パクリタキセルによるアポトーシス誘導の分子機構を詳細に解析するため、アポトーシスに関与する遺伝子群の発現をRNA干渉(RNAi)スクリーニング法で解析したところ、アポトーシスを引き起こすのに重要な因子を同定した。 そこで乳癌患者から採取された組織臨床検体の残余分を用いて、アンスラサイクリンとタキサン系薬剤の効果が得られた患者検体群と効果が得られなかった検体群とに分類し、組織免疫染色、遺伝子発現レベルの解析等を行い、この同定した因子が薬剤の効果を決定づけているか検証を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移性乳癌において外科療法が困難な乳癌に対しては薬物療法が主流となっているが、内分泌療法が期待できないタイプの乳癌では化学療法に頼らざるを得ないのが現状である。そこで化学療法薬の細胞死誘導機構を詳細に解析することで、感受性と抵抗性との違いを決定づける分子機構の一端を解明し、サブタイプ別あるいは遺伝的解析を組み合わせることで、どの薬剤がより効果が得られるかを予測診断できないかと考えている。 したがって薬剤投与前からどの程度の効果が見込めるかを知ることにより、今後の治療方針に活用できることが期待され、また患者のQOLを高めること、無駄な投薬を避けることにつながることも期待される。
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