研究課題/領域番号 |
16K11179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 京都先端科学大学 (2019) 京都大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
楯谷 智子 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (10512311)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 有毛細胞 / 蝸牛感覚上皮 / Atoh1 / タイムラプスイメージング / 蝸牛感覚上皮予定領域 / 蝸牛 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
哺乳類蝸牛において、聴覚細胞である有毛細胞とその周囲の支持細胞は共通の前駆細胞から分化するとされている。前駆細胞集団(蝸牛感覚上皮予定領域)の中でいかにして有毛細胞となるべき細胞が選ばれ、特有の規則的配列を形成していくかという過程を、Atoh1含む細胞マーカーを蛍光標識できるレポーターマウスを用い、3次元リアルタイムイメージングで取得した画像データを分析することによって初めて明らかにした。さらに、前駆細胞集団の周囲にあって時空間的に変化する各種のシグナル伝達系が、内有毛細胞列と外有毛細胞のパターン形成を制御していることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
治療法のない難聴の殆どが蝸牛有毛細胞の障害を原因とすることから、聴覚再生に向けた研究の多くが有毛細胞の再生を目的としてきた。蝸牛の内有毛細胞と外有毛細胞は機能も異なり、内有毛細胞が聴覚情報を中枢に伝え、外有毛細胞は聴覚情報の増幅器として機能する。蝸牛の有毛細胞は、機能的に分化し高度の規則性をもって配列する細胞であるだけに、それをin vitroで作り出すことは現時点では困難であり、聴覚再生研究における次なるマイルストーンとも言える。本研究は、内有毛細胞と外有毛細胞の分化メカニズムを解明するものであり、この結果はさらなる聴覚再生研究に寄与できると考えられる
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