研究課題/領域番号 |
16K11187
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
平野 隆 大分大学, 医学部, 講師 (20305056)
|
研究分担者 |
川野 利明 大分大学, 医学部, 助教 (30633424)
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
|
研究協力者 |
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
川野 利明 大分大学, 医学部, 助教 (30633424)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 制御性T細胞 / 粘膜免疫 / 免疫寛容 / B細胞 / 鼻粘膜 / 脾臓 / Bリンパ球 / 頸部リンパ節 / インフルエンザ菌 / 制御性T細胞細胞 / ヘルパーT細胞 / サイトカイン / 慢性中耳炎 |
研究成果の概要 |
マウス脾臓由来の制御性T細胞およびhelper T細胞を分離し、 インフルエンザ菌由来外膜蛋白を経鼻投与したマウスの鼻粘膜由来単核球を分離した細胞と24、72時間共培養を行った。対照は鼻粘膜由来単核球のみの培養とした。培養液中のサイトカイン産生と鼻粘膜由来B細胞活性化について解析を行った。制御性T細胞、helper T細胞共にIL-10産生が対照と比して明らかに亢進した。フローサイトメトリー解析では、対照と比して活性化B細胞比率自体に変化はないものの、T細胞活性化能には差を認め減弱していた。制御性およびhelperT細胞由来IL-10はT細胞活性化能を減弱し慢性持続感染に関与する可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウス慢性中耳炎由来の制御性T細胞を用いた検討は試料サイズが少ないため、脾臓由来の制御性T細胞やhelper T細胞によるマウス鼻粘膜由来B細胞における影響について検討を行った。現在まで、上気道粘膜由来B細胞におけるT細胞の関与についてin vitroでの解析の報告は少なく、今回は慢性感染と制御性T細胞の関与が上気道においても起こりえる可能性が示唆され、制御性T細胞のB細胞における抗体産生能に与える直接的な抑制効果よりも、特にT-B細胞間の相互作用の抑制効果が上気道粘膜における免疫寛容に関わっていることが示唆された。制御性T細胞は、慢性気道感染における新しい治療標的になるかもしれない。
|