研究課題/領域番号 |
16K11189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
成尾 一彦 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (30295802)
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研究分担者 |
西村 忠己 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60364072)
森本 千裕 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70445071)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 妊娠 / 音響負荷 / 騒音 / 聴性脳幹反応 / 新生児 / 聴覚 / 音響暴露 / 妊婦 / 臨床 |
研究成果の概要 |
妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期で母体モルモットに音響負荷した場合、新生児モルモットのABR閾値は音響負荷のない対照群と比較し、有意にABR閾値が高かった。すなわち、騒音を暴露した母体から生まれた新生モルモットでは聴力低下、すなわち、難聴が生じることが判明した。音響負荷で影響は低周波から高周波までの周波数に影響することがわかった。この結果より、ヒトでも妊娠後期のみならず妊娠初期でさえも、音響暴露(音響外傷)が胎児の聴覚機能にまで悪影響を及ぼす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠初期、中期、後期といういぞれの妊娠時期においても母体の音響暴露が新生児の難聴を引き起こす可能性が判明した。これは世界初のデータであり、この成果は、母子保健行政推進においても大変貴重な知見である。特に、妊娠初期でさえも音響暴露で生まれた新生児に難聴を引き起こすという結果は世界ではじめてであり、大変貴重なデータである。新生児の難聴対策のための貴重な知見であり、少子化の歯止めがかからない日本の母子保健衛生の施策に結びつくものと思われる。
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