研究課題
基盤研究(C)
中耳病変の診断にはプローブ音周波数を固定したtympanometerと呼ばれる診断装置が広く使用され,滲出性中耳炎の診断に特に有効である.しかし,他の中耳病変の診断では必ずしも有効とはいいがたい.そこで,本研究ではプローブ音周波数を0.1 kHzから6.0 kHzまで変化させ,外耳道内の音圧変化を計測する,我々が開発した周波数特性がフラットなプローブを組み込んだ,Sweep Frequency Impedance Meter (SFI)を製作し,このSFIでヒトの耳を計測した.また,計測と平行して,ヒトの外耳・中耳モデルを作成し,SFI計測結果をシミュレーションできるようにした.
本研究で開発したSFIでヒトの耳を計測すると,これまで十分に解明されてこなかった,周波数領域0.1 kHzから6.0 kHzでの中耳動特性が明らかとなる.さらに,このSFIで中耳・内耳疾患を計測すると,中耳・内耳疾患をかなりの精度で診断できるようになる.このSFIは,将来的には中耳・内耳疾患の診断装置と新生児の難聴スクリーニング用装置になる可能性を秘めている.
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