研究課題/領域番号 |
16K11197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大石 直樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10348740)
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研究分担者 |
藤岡 正人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70398626)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / 蝸牛 / 難聴 / 有毛細胞 / コルチ器 / ラセン神経節細胞 / シグナル伝達 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
蝸牛培養細胞において、小胞体ストレスの3つの主要pathwayであるPERK pathway, IRE1 pathway, およびATF 6 pathwayの評価を行った。その結果、IRE 1 pathwayはapoptosisなどの細胞死評価を行うのが可能であったが、その他の2つのpathwayは蝸牛培養細胞上では適切な染色が難しく、評価は困難であることが判明した。IRE 1 pathwayの特異的マーカーCHOPの評価は可能であったが、細胞死レスキューの有効な系の確立が困難であった。結果として、蝸牛有毛細胞死における小胞体ストレスの関与に関する新たな知見を得るのが困難であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感音難聴は未だ有効な治療法に乏しく、病態生理の解明と有効な治療戦略の確立が急務である。これまでのモデル動物や臨床試験から、一部の難聴の発症機序に酸化ストレスが関与することが明らかとなっているが、抗酸化剤antioxidantによる治療効果は動物実験レベルですら十分でない。そのため酸化ストレス以外の病態生理も難聴の発症に関与している可能性が考えられる。そこで本研究では、蝸牛培養細胞の細胞死における、小胞体ストレスの関与を明らかにすることを目的としたが、有意義な結果を得ることが困難であった。
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