研究課題/領域番号 |
16K11208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
徳永 貴広 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (10464075)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 好酸球性炎症 / TRPV3 / TRPV1 / アレルギー・ぜんそく |
研究成果の概要 |
好酸球性副鼻腔炎の鼻茸細胞に、TRPV3を活性化するメントールやTRPV1を活性化するカプサイシンを投与すると、RANTES(CCL5)、TSLP、IL-33などの炎症性サイトカインの発現が誘導された。反対に、TRPV3やTRPV1の機能をアンタゴニストで抑制することによってそれらの発現は抑制された。 また、マウスにメントールやカプサイシンを経鼻投与すると、鼻粘膜組織に好酸球が誘導されることが示された。 TRPV3やTRPV1は好酸球性炎症粘膜において、好酸球をはじめとした炎症細胞を誘導している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副鼻腔炎においても気管支喘息においても、その難治性の原因として粘膜における好酸球性炎症が注目を集めている。しかし、気道における好酸球性炎症の発生メカニズムは未だ不明な点が多い。 本研究においてTRP受容体ファミリーが気道粘膜における好酸球性炎症を誘導している可能性が示された。TRP受容体に対するアンタゴニストを用いることで、好酸球性炎症を制御できることから、今後の治療につながる可能性が期待できる。
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