研究課題/領域番号 |
16K11227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
遠藤 一平 金沢大学, 附属病院, 助教 (30547154)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / シスプラチン / drug delivery system / 化学療法 / パクリタキセル / ミセル |
研究成果の概要 |
シスプラチンは骨浸潤した腫瘍に対しての制御が悪く、腎機能障害が問題である。こうした背景からシスプラチンにリン酸基をつけ電荷型にした薬剤が開発された(3Pt)。頭頸部癌細胞株を用いて、3Ptとシスプラチンの抗腫瘍,腎機能障害について検討した。頭頸部癌移植モデルマウスを用いた検討では、両者の薬剤は抗腫瘍効果については同等であった。また3ptが腎機能障害が軽減していた。さらに舌癌細胞株を下顎骨に移植したモデルマウスにおいて3Pt投与群がコントロール群やシスプラチン群に比べて、下顎骨の骨破壊の抑制効果が高かった。3Ptは骨浸潤のあるような腫瘍において高い抗腫瘍効果と腎機能障害の軽減が図れる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌における化学放射線療法は臓器温存の観点からも手術と並んで重要な標準療法の一つである。分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤など多くの薬剤が開発される現在においてもシスプラチンがキードラックの一つである。しかし骨浸潤に対する抵抗性、多くの有害事象が臨床的に問題となっている。こうした背景からdrug delivery systemの観点から、本研究ではリン酸化イオンを結合したシスプラチン(3Pt)を用いて頭頸部癌における有用性を検証した。今回の基礎研究に基づき特に、骨浸潤した症例での有用性が確認できた。今後は本薬剤のヒトにおける安全性、有効性の検証し頭頸部癌治療におけるブレイクスルーとなる
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